ブロンクスというのはNYのマンハッタンの北東部にある都市のことでヒップホップ発祥の地としても有名な都市のことです。
今回はこのブロンクスについてご紹介していこうと思います。
■ ブロンクスはどこにある?
ブロンクスはアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の最北端ある都市です。■ ヒップホップの歴史とブロンクス
ヒップホップを語るうえで欠かせないのがやはりこのブロンクスという都市である。なぜならストリートダンスという概念自体が生まれたのがこのブロンクスという地であるからである。
1970年~1980年にかけてこのブロンクスという都市は行政に見捨てられた都市とも呼ばれていてとても安心して住める治安状況ではなかったといわれ、放火事件が相次いだりドラックが蔓延したりしていたが警察もそういった日常茶飯事に起きる事態に対処することもなく日に日にブロンクスの治安は悪化していきました。
そんな中ブロンクスのそんな状況に対して悲しみを抱く多くの市民のあいだで一つの文化として浸透していったのがヒップホップである。のちにDJとして有名となるサウスブロンクス出身のアフリカバンタータは1973年に "Universal Zulu Nation"「同じスラム内で同じ人の血が流れる人間同士で血を流し、殺し合うのは間違っている。争うのであれば文化で争えば血は流れない」という考えをDJとしての活動と共にその考えをブロンクスの市民に広めていった。
ヒップホップは反抗の文化とも言われ人々は社会に対する憤りをダンスやラップにのせて意思表示、自己表現していった。ダンスには攻撃的な表現の踊りもあるがそういった表現もこの社会からの抑圧に対して感じた自由への自己表現であるともいえる。そしてその中でもとくに今でもブラックカルチャーと言われるようにそういった抑圧を一番に感じていた黒人たちがよりヒップホップという文化に強く共感し広めていったこともあり今でも黒人たちのダンスこそがヒップホップダンスの起源とあるといわれている。
■ 特に危険地帯とされたサウスブロンクス
サウスブロンクスとはアメリカ合衆国のニューヨーク市ブロンクス区の南西部にある地区の事を指します。サウスブロンクスは治安の悪い地区として知られています。
特に1970年代は最悪の治安、社会状況であったとされています。その頃のニューヨークは全米でも指で数えられる程の不穏な地域と評された程です。アパートの扉を開ければ強盗が入り、保険金目当てに放火が相次ぐなどされていました。
当時を知る人はまるで戦争直後の爆撃を受けた都市のようであったと語ります。白人と黒人の差別的な思想もその当時に広まり、黒人達の訴えから前著したヒップホップという文化が生まれた背景が伺えますね。今でこそ治安が落ち着いてきたものの観光の際には注意が必要と言われています。
■ サウスブロンクスのグラフィティ
サウスブロンクスといえば街一面に広がるグラフィティですね。サウスブロンクスへいくと街中どこを歩いてもグラフィティアートを見ることが出来ます。
HIPHOPダンスやラップと共に流行していったHIPHOP文化の一つがグラフィティアートです。1970年代にニューヨークでスプレーやフェルトペンを用いて壁や電車、看板などに落書きとして書かれることからはじまりました。
1980年代に入ると幾人かのグラフィティーを行なっていた者たちを芸術家のように評されるようになりそこからグラフィティアートという文化が流行していったといわれている。サウスブロンクスのグラフィティアートは世界的に有名で街中のグラフィティアートを写真におさめ本人纏めて出版されるなど、今では観光名所として有名となっています。